アトピーと姿勢の関係について

アトピーと姿勢

アトピーというと、その原因として食生活やストレス、ダニやほこり、体質などが挙げられることが多いです。ですが、ここでは上記のような原因以外でなかなか取り上げられない「姿勢」について述べていきたいと思います。

技術の進歩にともなう人間の姿勢の変化

技術の進歩によって、人間の生活スタイルも変わってきました。その中で、人の姿勢に関わる変化をピックアップすると、以下の2つによる影響がもっとも大きいと言っても過言ではないように思います。平たく言うと、「PC」と「スマホ」です。

IT化による座り作業の増加

職場にパソコンが普及し、経理や労務などの手続きがIT化される中で、人は座って仕事をする時間が圧倒的に増えたと思います。別に経理や労務に限らず、事業の成果発表のための資料作成から製造現場の在庫管理に至るまで、何かと「PCに向かって座って行う仕事」が増えました。

当然、作業はそれぞれ得意なことを専門的・集中的にやった方が効率が良いので、人によっては一日中座りっぱなしで同じ作業する必要が出てきます。

近年では「○○分以上座りっぱなしだと○○分寿命が縮む」というようなキャッチフレーズでテレビ番組で特集が組まれたり、座りっぱなしを問題視した企業がスタンディング・デスク(立ち状態でPC作業ができるデスク)の導入を進めていたりします。

このように「座りっぱなし」による弊害とその対策が注目されてきていますが、これは寿命や疲労軽減だけの話ではなく、アトピー悪化のひとつの原因なのではないかと私は考えています(実際の体験談について、後述しています)。

スマホ首

これもIT化による影響ですが、スマホに向かう時間が長いと猫背のような形で姿勢が前傾してしまい、人間本来の姿勢が崩れてしまいます。

大人のアトピーは顔や頭など、首から上の症状が出やすいと言われています(私自身もそうです。昔は体幹部だけだったのですが…)。その理由のひとつとして、スマホの使いすぎや、机と椅子のバランスの悪さからくる姿勢の悪化なども影響しているのではないかと思います(医学的な根拠には基づいておらず、個人の感想です。これについても体験談を後述します)。

姿勢の悪化とアトピーの関係

このことについてはあまり語られていない気がするのですが、この姿勢の悪化がアトピーの発症・悪化に関わっているのではないかと思うのです。

以下、いずれも個人的な体験談ですが、実際に姿勢の変化によってアトピーが悪化した実例を2つ挙げます。

1.骨盤のゆがみ~部活動でのトラック疾走~

これは私のアトピー発症時の話です。

当時、高校生だった私は陸上部に所属しており、日々校庭の200mトラックを疾走しておりました。皆さんが世界陸上とかでよく見る400mトラックと比べて、200mトラックはカーブが結構急で、全力疾走で曲がり切ろうとすると相当キツイんですね。で、この練習を続けていた結果、骨盤が少しゆがんでしまったというわけです。

この出来事とアトピー発症の時期がかぶっているのですが、発症部位も連動するように腰回りの症状がかなり悪かったと記憶しています。もちろん、アトピーの発症はこのほかにもいろいろな要因があると考えています。詳細は以下の記事をご参照ください。

2.座り作業の増加~会社での業務内容の変化~

私のアトピーは(不思議なことに)基本的に名古屋で悪化して、関東で改善します。

一時期、関東で仕事をしていたことがあるのですが、その時はアトピーにはほとんど悩まされない生活をしておりました。しかし、ある出来事を境に、久々にステロイドが必要な生活に逆戻りすることになります。

その「ある出来事」というのが、「業務内容の変化」でした。具体的には、それまである一か所のみの製造現場を管理していたところを、全体を管理することになったのです。

一か所のみを管理しているうちは、現場に潜入しつつ改善策を練るというスタイルでしたが、全体の管理となるとすべての現場に潜入するのは不可能なので、どうしても各現場のデータを元にして、数字で比較したり統計分析したりといった作業が増えてきます。つまり、PCでの業務(=座り作業)が圧倒的に増えてしまったのです。

姿勢に着目した療法も

実際に、私が通院していたことのあるクリニックのひとつに、姿勢の改善によるアトピー改善に着目していたところがありました。

理論としては、以下のような感じです。

  1. 骨盤がゆがむなどで、身体のバランスが悪くなる
  2. バランスの悪い箇所が神経を圧迫し、信号が過剰に送られる
  3. 該当箇所を中心に、かゆみが発生しやすい体質になる

真偽のほどは定かではありませんが、理屈としてはあり得る話なのかな、と思います。ヘルニアなどはこういう過程を経てだんだん痛みに発展していくと思うのですが、かゆみも神経が関わっているという点では同じなので。

私自身は半年ほど通院しましたが改善せず、やめてしまいましたが、これで症状が改善したという方も一定数おられるようです。

姿勢を改善するための方法

姿勢を改善するための方法を以下に列挙してみます。私もいくつか実践しております。

  • スタンディング・デスクを導入する
  • 定期的に整体(マッサージ)に通う
  • 机と椅子の高さを調整する
  • 椅子の座り心地を追求する
  • ぶら下がり健康器や懸垂マシンを使ってみる

挙げればキリがありませんが、一例としてはこんな感じです。詳しくは別記事にて紹介しています。

ただ、これらのことを実施してアトピーが実際に改善するのかと言われると、ちょっと自信はないです(少なくとも、私の体では成果が出ていない気がします)。

まとめ

結局、姿勢の悪化というのはそれまでの長い期間の蓄積による負の成果なので、そこから正常な状態に戻すというのもまた多くの時間が必要であることは確かです。

たまにテレビなどで「ツボを刺激して身長が伸びる」みたいな荒療治を見かけることがありますが、このたぐいの方法だと効果が一時的である上に、身体のバランスが突然変化するため、その影響でアトピーがかえって悪化する可能性もゼロではないと思っています。

姿勢の改善によるアトピーの改善については、長期的な視野を持って戦っていく心構えが必要かもしれません。姿勢の問題のみに関して言うならば、徐々に改善するのがベターだと思います。これはダイエットなどでもそうですよね。

これについては、また何か新しい発見があったら、その都度ご報告したいと思っています。