アトピービジネスの被害に遭わないために~私の体験談のご紹介~

アトピー全般

今でこそ自分に効果的なアトピー対策を確立できたから良いものの、かつては私にも「何か効果的な対策はないものか」と、ネット上をさまよっていた時期がありました。

私のアトピー最盛期は30歳前後でしたが、その当時はまあ、いろいろ試しては失敗の繰り返しでしたね。別の記事に書いているのですが、当時は既に「私の身体は東京でしばらく生活しているとアトピーが快方に向かうという奇妙な性質を持っている」ことを把握していました。しかし実家は名古屋なので、やっぱり家族はできるだけ近くにいた方が安心という個人的な思想のもと、できれば名古屋で東京と同じようなアトピーで苦しまない生活がしたいと思っていたわけです。で、名古屋であれこれ手を出してみるということをしていたわけですな。

今回はそんな状況で遭遇したアトピービジネス(マルチ商法)への勧誘についての体験談をお話しようと思います。

きっかけ~SNSでメッセージが来る~

時は2010年。mixiやGREEがSNS市場で隆盛を誇っていた頃でした。

当時無職だった私は、とある人物(同性、以下A氏)とmixiを通してネット上で仲良くなります。ちょうどその頃、「異業種交流会」なるものに興味があった私は、A氏&彼の仲間たちに連れられて近場の異業種交流会に参加することになりました。A氏と2人で会ったのが先だったか、不特定多数の方々と会ったのが先だったか、細かい時系列は忘れましたが。

当の交流会は、なんか異様な雰囲気でしたね。高級車を持ってるちょっとお金持ちの人が「為せば成る」みたいなことを言って、周りがワァーとか言いながら崇めるみたいな。とにかく自分には合ってなかったということ以外、あまり思い出せません。かろうじて覚えていることといえば、高級車の人の車庫入れが下手だったことぐらいですかね。

リアルでそこそこ仲よくなる

そこからだんだん2人でメシ食ったりするようになります。一緒にカラオケ行ったりなんかもしました。そうこうしながら頻繁に会っていれば、自然とアトピーのことも話題にしますわな。するとA氏は「友達に○○(伏せているわけではなく、商品名忘れました)を使ったらアトピーが治った人がいるから会ってもらいたい」と言います。それなら機を見て会いましょう、ということになりました。

もちろん、この時点では別に怪しいなんて思ってはいませんでした。「身近にアトピーで悩んでいる人なんて、いくらでもいるんだな」というぐらいの印象です。

A氏の友達の正体とは

そうして会ったのがA氏の友達、B氏でした。B氏は昔からアトピーに悩んでいたが、○○を使い始めてからアトピーが改善した、という体験談を話してくれました。

一文でまとめると簡単ですが、実際には「アトピーが原因で不登校になった」とか「いろいろ対策してみたけど、何一つダメだった」とか「今は調子も良くなって、コミュ障も改善した」とか、ある種のサクセスストーリーのような論調で話すわけです。それでこの○○を購入するには、とあるサイトに会員登録する必要がある。会員は紹介制なので、A氏を通す必要がある。と、こんな感じでした。

会員登録が必要という部分で引っかかる方も多いと思いますが、私はその前のB氏のレクチャーで、この人なんかおかしいぞと思いました。

それは経皮毒について語っていたときです。経皮毒というのは読んで字のごとく、「皮膚を経由して侵入する毒性物質」という、当時流行っていた造語です。B氏によると、手洗いやシャワーなどで水道水中の残留塩素が皮膚から吸収されて体内に蓄積するというのです。

私はそれなりに化学の知識があるので、ここでおかしいと感じました。実際に体内に蓄積される可能性があるのは一部の農薬や金属類など、水に溶けにくく、分解もしにくい物質に限られます。塩素のような反応性(=攻撃力)の高い物質が蓄積なんかするわけないじゃないか。反応後の塩化物が蓄積性のものになるのかな?なんて思っていましたが、B氏は終始「塩素が、塩素が」と唱えておりました。

自分の考えに確証がなかったのと、事を荒立てたくなかったのとで、一応話は最後まで聞きます。そしてA氏を通じて会員登録すれば○○が買えるから試してみて!と言われ、その場を後にしました。

ここまでで大体お分かりかと思いますが、A氏が狙っていたのはマルチ商法への勧誘でした。B氏との対面はその1回限りだったので、結局A氏とB氏の関係はよく分かりませんでしたが、B氏がヒエラルキーでA氏の上位にいたのかなあ、なんて想像しています。

A氏との絶縁

さて、その後の話ですが、一応ネットで会員登録して商品のラインナップを眺めてみたものの、商品購入などするはずもなく、放置しておりました。すると1週間ごとにA氏から連絡が入るんですね。「買いましたか?」「試しましたか?」って。

「今はそんなにかゆくないから、適当な時期に適当に試します」とか、適当にはぐらかしていました。そのうちにA氏も何かを焦ったのか、「なぜ買わないんだ」と言ってきまして、それに対して「なぜ買わせようとするんだ」と反論したところで、A氏は私がマルチ商法を見抜いていたことを悟ったのでしょう。

以降、やり取りをすることはなくなりました。結構、良い友達だと思っていたので、残念でした。

まとめ

この出来事で私が感じた、一見、怪しくないけど危ない人の特徴をまとめました。

  • フレンドリーで社交的
  • ある程度、仲良くなると「信用」「信頼」の重要性をやたらと口にする
  • 「友達」などと言って第三者に会わせたがる
  • 本人はマルチ商法が悪いと思っていない可能性がある

特に「信用」「信頼」を口にすることで、「私はあなたを信用しているので、私の友達がすすめる商品も信用してね」というような雰囲気に持っていこうとしているように感じました。

ですが、やはり知り合ってそんなに経っていない人から何かモノを勧められたときは、感情に流されずに冷静に立ち止まって考える必要があるように思います。特にアトピーに関しては、多因子性の疾患であるにもかかわらず「単一の対策で治る」と謳うものほど怪しいものはありません。片っ端から試すのもいいですが、同時にしっかりと内容を吟味したいものです。

そして吟味するにはそれなりの理系的な知識も必要になってきます。ちょっと考えてみると、義務教育レベルの知識でもおかしいかも?と思えることはあります。ネットで情報を漁る場合でも、最低限の知識があればどのサイトが正しいことを言っているのか分かることもあります。とにかく鵜呑みにせず、考えてみるのが大事かと思います。

まとめが少し長くなりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。